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一筋の雫が目からこぼれ落ちた
あぁ…
また、あの夢…
7年前の
悲しみを乗せた
うつろな
金色の瞳が、開いた
しかし、すぐにその金色の瞳は、すーっと色を引いて黒い瞳の色に変わった。
この色が、彼の元の瞳の色なんだろう。
赤銅色の髪を左右に振り
起き上がった。
どうやらいつの間にかソファで寝てたみたいだ。
ど派手な赤いじゅうたんにシャンデリア
…
賭博場の休憩室に居るのを思いだした。
ちなみに今日の仕事も思い出した
カンカンと鉄製のはしごを誰かが登ってきた…
するとひげづらのおやじが顔を出した。
※「おい!いつまで寝てんだよ!パニッシュ!賭博第2開戦だ!
まさか、勝ち逃げじゃないだろうなぁ~?」
パニッシュと呼ばれた20ぐらいな細身の青年は、立ち上がり
パニッシュ「わかってるよ」
と疲れたように言って後を追うように
ひげづらのおやじの
後にはしごを降りた。
けど…
俺のはしごを降りた理由は、賭博第2開戦なんかを繰り広げるためじゃない。
俺の本業は、ギャンブラー
じゃない…
殺し屋だ…
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