4人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
「なっ…」
唖然とする俺を嫌らしく笑い見つめながらガゼットが口を開く
「僕の可愛いパニッシュが、混乱しているね。
ルーディ!バット!説明ぐらいしてあげなきゃ。」
ガゼットが誘うような手つきで舞台に向かって手を振っている。
二人の名前を聞いて
俺は舞台を見た。
まだ月明かりだけで見えなかった舞台に照明が灯ると
二人が出てきた。
「どういうつもりだ?」
俺は、二人を睨んだ。
すると
ルーディが口を開いた。
「今日の暗殺の仕事は嘘。今日の仕事は取引よ。」
彼女はいたって無表情だ。
横のバットはなぜか興奮ぎみだった。
「なんの?」
「あたしたちは、ガゼット様に会って知ったの。あなたの罪を。」
俺は、罪という言葉にビクッと反応してしまった。
それを見逃さなかったのか。ガゼットがにんまり笑った。
「罪を知って。取引をシャーレイ様がガゼット様としたの。
ガゼット様はあなたの罪の裁判官なの。」
「裁判官って…」
俺は少し後ずさった。
最初のコメントを投稿しよう!