始まりの物語

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「なっ…」 唖然とする俺を嫌らしく笑い見つめながらガゼットが口を開く 「僕の可愛いパニッシュが、混乱しているね。 ルーディ!バット!説明ぐらいしてあげなきゃ。」 ガゼットが誘うような手つきで舞台に向かって手を振っている。 二人の名前を聞いて 俺は舞台を見た。 まだ月明かりだけで見えなかった舞台に照明が灯ると 二人が出てきた。 「どういうつもりだ?」 俺は、二人を睨んだ。 すると ルーディが口を開いた。 「今日の暗殺の仕事は嘘。今日の仕事は取引よ。」 彼女はいたって無表情だ。 横のバットはなぜか興奮ぎみだった。 「なんの?」 「あたしたちは、ガゼット様に会って知ったの。あなたの罪を。」 俺は、罪という言葉にビクッと反応してしまった。 それを見逃さなかったのか。ガゼットがにんまり笑った。 「罪を知って。取引をシャーレイ様がガゼット様としたの。 ガゼット様はあなたの罪の裁判官なの。」 「裁判官って…」 俺は少し後ずさった。
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