始まりの物語

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もう待てないとばかりにガゼットが口をはさんできた。 「つまりね。コールはキミのよく知るあの事件でキミは死んだと思われてた。 しかし、シャーレイに会いキミが生きてることを知った。 僕はシャーレイにキミの罪を話した。 キミは生きてることがばれれば コールで他の裁判官に裁かれ死刑にされるだろうって。 それを聞いたシャーレイは、キミを助けるよう言ってきた。 僕は召喚士でコールに属し。裁判官をしてる。 僕がキミの裁判官になれば無罪にしてやると。 その代わり身柄確保に手伝うことを、条件にしたのさ。 素晴らしい愛のちからだね。」 と高らかに ガゼットは笑った。 俺はうつむいた。 コール…召喚士の組織…………… 裁判官………コール所属者の仕事のひとつ ああ… そうか… 俺の中であの事件がまだ終わらないように コール………いや、世界でもまだ終わってなんかないんだ……… あぁ、そーいうことかと… 俺は罪を感じてる……… 償わなきゃならない……… だけど……… 俺は……… まだっ!!! 俺はうつむいた顔をおこし、前を見据えた。 「俺が簡単に捕まると思うか?」 俺は鼻をならして答えた。
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