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現在の時刻は夜の9時。
病院の入口から入ってカウンターをまっすぐ奥まで行くと、そこに一室がある。なんとも分かりやすいが、私以外は誰も近付かない。
だけど、そこが私の病室。
そこからまた右に行けるが、そこは他の入院している患者さんたちが居る病室だ。
ここ病室の周りに病室はあるのだけれど、そこまで行くのが遠い。
だから、私の病室も何故か広い。
この病院の完全消灯時間は10時。
全部の部屋の電気が消されるまで、あと1時間。
それまでは自由に出来る。
……白川 優と名乗る青年と別れてから、私はすぐに病院に帰ってきた。
ここは最早私の部屋みたいなもの。
「桜ちゃん、遊びに来たよ」
ガラガラとドアの音と共に、まわりちゃんの声が聞こえた。
千鳥足になりながら、私がいるベッドに来るのだけど、こんな時間に看護師がしかも、お酒を持って入ってくるのはどうかと思う。
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