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「さくらちゃぁん……飲もう!」
私の首の後ろから手を回し、抱きついている。
その為、私に息がかかる。
(お酒臭いよぉ……)
どうしても縮こまってしまう。
なんで今日に限ってお酒なんて飲んでいるのだろうか。
いつもならまわりちゃんはお酒を飲まない。
飲むのなら自分か自分以外の誰か目出度い時ぐらいしかない。
(ん~じゃあ何か目出度い事があったのかな?)
「ねぇねぇ桜ちゃん♪」
ニヤニヤしながらまわりちゃんは話しかけてきた。
…何だか嫌な予感。
「あの時のカッコイイ男の子だれ?桜ちゃんの彼氏?」
「……っ!!」
予感的中。
まさか見られてたなんて……。
「白川君は彼氏じゃないよ!!確かにカッコイイけど……それに今日初めて会ったばっかりで急に彼氏なんて……って私なに言ってるの!?うぅ~恥ずかしいよ……」
ボンと自分の顔が紅潮していくのが分かる。
それでもなお、まわりちゃんはニヤニヤしていた。
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