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数分登って行くと、何やら私の特等席で昼御飯を食べている青年がいる。
「あ、私の場所が!」
私は人差し指でその人を指して、ああーと騒ぐ。
私の特等席だって注意しなきゃ。
その人に注意するために隣に行こうと走り出すが、
「お、おい!そんなに走ると危ないぞ!?」
「きゃっ!?」
何かが足に引っかかって、体が少しの間浮遊する。
一瞬の出来事なのに、非常に景色の進み具合が遅い。
ドサァと地面に倒れ込む。
その光景をずっと見ていたのか、その青年は私の方に呆れながらも来てくれた。
「ほら、手貸してやるから早く立ち上がれ」
地面にぶつけた鼻を擦りながらその青年の手を借りて、立ち上がる。
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