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痛みを和らげる為に鼻を擦る。
「あいたたたぁ~……うぅ~…ありがとう」
私はその場に立ち上がり、ワンピースや服に付いた砂ぼこりを叩く。
と、私は視線を感じた。
その視線を感じた方を見てみると、その青年が私を奇妙な人を見る眼で見ていた。
多分、この服装のことだろう。
確かに、真冬にワンピースと上着一枚という秋に着るような服装をしていれば確かにそうなる。
「どう致しまして…それより、そんなカッコで寒く無いのか…?」
案の定とはこのこと。
予想していた通りにこの服装のことを気にしてくれた。
うん、注意するだけにしようと思ったけど、止めた。
この人の事もっと知りたい。
「全然寒くないよ!けど、心配してくれてありがとね♪……私は冬見 桜。……君は?」
私は右手を出す。
こうすれば握手出来るらしい。
昔に何かの本で読んだ気がする。
私はあまり外に出た事がない。
だから、まわりちゃん以外の人と仲良くしたことが無いから、あまり良く分からないけれど、分からないなりに頑張ってみようと思う。
何故か、そう思えた。
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