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隆男はおもむろにズボンのファスナーを下ろすと、自身のイチモツを取り出した。
仮にも、女性である私のいる前でだ。
「ちょ…」
「くらえ!猫神!」
ジョロロロロロ…
そして隆男は、猫神様の神社で盛大に立ち小便をしたのだ。
呆然とする私を前に。
私たちの間には沈黙が流れ、神社には隆男の小便の音だけが流れていた。
一頻り水分を出し切った隆男が、「ふぅ」と満足気に息を吐いたとき、私は彼を殴り飛ばしていた。
「な、何やってんじゃワレェッ!!」
バキッ
そしてその翌日である今日、深く帽子を被った隆男が顔面蒼白でうちに駆け込んできたのだった。
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