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「祟りね」
「祟りだな」
私たちは口を揃えた。
だってそうとしか思えない。
猫神様のところで罰当たりなことをした次の日にこんな事態になるなんて。
隆男の頭にニョッキリ生えた猫耳は、今もぴくぴくと動いている。
「真里ぃっ!!ジロジロ見てるだけじゃなくてなんとかしてくれよ!」
隆男は既に半泣きだ。
「なんとかって…病院行って切ってもらうとか?」
「こんなん人に見せたら俺は見せ物確定だろ!しかも猫神様に小便かけて祟られた少年として!そんなの絶対に嫌だっ!」
確かに。
そんなことになったら私だって隆男に会えなくなって嫌だ。
やっと…一緒にいれるようになったんだから。
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