☆第一章☆

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フルートが晴香の夢によく出て来た。 決まって楽しい思いでから始まり、 必ずフルートが消える夢.. 晴香は、毎晩うなされていた。 そんな次のから、 晴香は吹奏楽部の合宿で山梨県に行く予定だ。 朝から学校へ行き、 トラックへ楽器を詰め込み、お菓子などがぎっしり詰められたリュックサックを片手にバスに乗り込み、皆は宿舎へと向かった。 バスに揺られて二時間、 騒ぎ疲れた頃、 宿舎に到着した。 「着いたー!頑張らなきゃね。」 皆が、こんなことを言っていると、 《…。ダメ…キチャダメ…。》 「え?今何か言った!?」 晴香だけが周りをキョロキョロしている。 周りに聞いても誰も聞こえなかったと言われるばかり。 晴香だけが不思議な顔をしながら、みんなは宿舎へと荷物を持って入っていった。
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