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左右にあるドアを横切るたびに、ドアのぶがカチャカチャと音を立てたり、バンバンと叩いたりと物音がした。
晴香は恐怖的感情が湧きあがり冷蔵庫へと猛ダッシュしていった。
冷蔵庫近くにあった段ボールに足がぶつかり、晴香は転んでしまった。
そして冷蔵庫にぶつかり、
冷蔵庫の揺れは、おさまった。
晴香は冷蔵庫の扉を開けようとした。
そのとき、
≪ダメ。≫
またあの声がした。
「誰?さっきから誰なの?姿を現してよ。」
すると、後ろで物音がした。
晴香は勢いよく後ろを振り返った。
そこには、吹奏楽の顧問の伊藤先生がいた。
「何やってるのだ。バカ者。早く部屋に入って荷物の整理しろ。」
「はーい…。」
先生の説教は慣れたものだ。
晴香は、いつも伊藤先生に怒鳴られてばかりの問題児だった。
晴香はしぶしぶ自分の部屋へと向かった。
ドアを開けると中に一人誰かがいた。
女子部屋なのに、身長の高い白髪の男性だった。
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