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「ちゃんと渡したからな」
シー君はそういって大佑の部屋まで上がっていった
リブははじめこそ吠えていたが、まだ自分よりも子供な子猫に遠慮しはじめ、吠えることをやめた
だが…これはリブの嫉妬だったのだ
今までは自分だけを可愛がってくれていた飼い主が、小さい別の動物を可愛がっている
犬にも感情があり、嫉妬しているリブは吠えるのをやめたと思えば、その場から少し離れ、ふてくされながら寝転んでいる
「リブ?」
そうよんでも無視するリブをほっといて私は子猫に興味しんしんだった
子猫をずっとだいたままでいると、シー君から子猫がいると聞いた大佑が二階からおりてきて、好奇心の目でまじまじとみる
「ねーちゃん、抱かせて」
私は大佑にそっと子猫を渡した
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