小さな命

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あの日は、夏が近づいていて、ほんの少し日差しが強くなりはじめていた 日曜の午後… 自営業をしていた両親は、この時期は忙しく、家にいることが少なくて、まだ小学三年生だった私と、三つ下の弟は少し淋しさを感じていた… 毎年この時期は忙しくて、仕方ないと、子供ながらにそう納得している部分もあったし、祖父、祖母も居たため、まだ我慢できた だけどやっぱり、まだ両親が恋しくて甘えたかった私と弟は、疲れて帰ってきた両親の取り合いや、ヤキモチを妬いて、いつもケンカしていた 裕福な家庭で育ち、何不自由なく育っていたし、この忙しい時期がすめば、両親は毎日、私たちの相手もしてくれる 流行の玩具はすべてもっている… おいしい豪華なご飯も毎日食べていた 夏休みになると毎年かならずいろんな所に旅行だっていく だからこそ、我慢ができない子にもなっていた お姉ちゃんだからと、弟の悪さも許してあげないといけないことにも、腹がだってはいつも激しいケンカ… 両親が相手にしてくれない時期はいつもこんなケンカばかりだった そしてまた、今日もケンカをしていた… 原因は弟が私の物を勝手に触って壊したこと大事にしていたものを壊され、謝っている弟を許さなかった 何度も謝る弟はすぐに泣きはじめ、祖母がそれに気付き私と弟のケンカを止めた  
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