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「こら！梨奈！大佑が謝ってるんだから許してあげなさい！お姉ちゃんでしょ！」
お姉ちゃんでしょ！！
この時の私が一番嫌いだった言葉…
好きでお姉ちゃんになったんじゃない…
なんでお姉ちゃんがなんでも我慢しなきゃいけないんだろう…
私は悪くないのに…
いつも言われてきたこの言葉に、限界になった私は弟にめがけて壊されたおもちゃを投げつけた
その硬いプラスチックのおもちゃは、泣いていた弟のまぶたに当たる
さらに大きな声で泣く弟のまぶたからは、壊れてとがった部分が当たっていたようで、ぱっくりと切れそこから血が流れていた
祖母は私に怒ることをやめ、すぐに弟の血をとめる為にタオルを押しつけた
そしてすぐに両親に連絡をし、弟は病院に連れていかされる
弟が診察室に入っている間、両親に怒られることだけを心配していた
自分が傷をおわせた弟の心配ではなく…
自分が怒られることだけを…
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