小さな命

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だけど両親は私を責めなかった… 弟も針で縫うこともなく、傷も浅く大事にはいたらないとのこと 両親が病院で怒らなかったことに安心し、そのまま家に帰ると、父親が私を部屋に呼んだ 部屋に入ると正座をさせられ、いつもと違う雰囲気にびびっていると、優しい声で父親が話しをはじめた 「どんなに嫌なことがあっても、人に物を投げ付けるのはよくない。大佑が悪くても、人を傷つけるのはいけないことだぞ!それはわかってるのか?」 「うん…」 「お姉ちゃんだから何でも我慢しなさいって言ってるんじゃない、大佑よりいろんなことを知っているお姉ちゃんだから、大佑にいろんなことを教えてあげなさいっていってるんだ、わかるか?」 「うん…」 正直、わかってなかった この時の私は、また弟ばかり可愛がってと、心の中で思いながら、ただ怒られるのが怖くて、返事をしていただけだった… しばらく続いた父親の話が終わると、弟が母親に連れられ、私の元にきて、おもちゃを壊したことを謝ってきた 思いやる気持ちよりも嫉妬の方が強かった私は、納得してないまま、父親に言われて、傷をつけたことを謝る 正直、この時の私には優しさがなかったと思う  
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