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幼なじみのシー君は、大佑と仲が良く、よく遊びにきていた
今日も、遊びにくる途中で、母親の仕事場を通り過ぎそうになったシー君を見つけ、母親はシー君に猫を渡した
母親は仕事中、小屋に二匹の子猫を見つけた
あまりにも小さいその子猫はまだあまり歩けなくて、二人で寄り添いながら、ニャーニャーとないていたそうだ
親猫がいるのだろうかと、しばらく様子をみていたが、いつまでたっても親猫の姿がなく、あんなに小さな子猫を親が置いていくはずがないと、心配になり仕事を抜け出して近くを歩いてみた
すると…近くの道路の隅に一匹の猫が寝転んでいるのを発見する
だが、その猫はピクリともしない…
不安がよぎりながら、ゆっくりとゆっくりと、猫に近づくと、その姿は悲しい姿になっていた
母が心を傷めながら立ちすくんでいると、うちの従業員のおばさんが近寄ってくる
「まぁ…この猫…あそこの子猫の親ですよ」
この人が教えてくれたおかげであの子猫たちが親のいない子になったことがわかった母は、そのおばさんと猫を埋めてやり、すぐにちいさな子猫の元に歩いていった
ニャーニャーと鳴きながら座ったままの子猫のもとにいき、二匹を抱き上げた
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