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「今日からうちの子になるか?」
子猫たちは何を言われているかわかるはずもなく、いつまでも鳴いていた
「え?でも奥さん…リブがいるでしょ?」
おばさんが、うちにリブがいるのに大変なんじゃ?と心配してくれていた
「うちのリブは賢いので大丈夫です!それに、梨奈と大佑にも育てせたいから…」
「じゃあ、一匹、私が飼ってもいいですか?」
おばさんは、もう一匹の黒い方の子猫を母から預かり優しく頭をなでた
黒い方はおばさんが…
グレーの猫は私のうちがもらうことに決まった
そんな時、ちょうど私の家に遊びにくる途中のシー君を見つけた母は呼び止めた
「シー!!梨奈のとこいくんでしょ?」
「ん?何?おばちゃん」
「これ梨奈に渡しておいてくれる?」
そういってシー君に子猫を渡した
「うわぁーちいちゃい…」
あまりの小ささに少し緊張するシー君に母は笑顔でいった
「そぅ、小さいでしょ?だから梨奈に渡すまではシーが守ってやってね」
母の言葉にうなずいたシー君は、いつもより小さな歩幅で家まで歩いてきた
そして、今、私のもとに届いたのだ…
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