ミィ

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猫と遊び、嬉しそうに眺めていた雅人が急におばあに向かって叫んだ。 「おばあ、俺この子かう!!」 この雅人の言葉を聞いて、おばあは笑顔を見せたが、それは、ほんの一瞬だった。 「おばあは、『いいよ』っていうたりたいけんど……そないに小さい子、まぁさん家まで身がもたんやろ」 おばあは、暗く哀しそうな顔で応えた。
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