出会う

5/9
前へ
/14ページ
次へ
ガタガタの土の道をスキップをしながら登って行く。葉を茂らせた木々達のアーチの中を新たな発見を求めながら、広場へと向かっていく。 「今年も蝉で賑わってるなぁ」 それが、とてつもなく嬉しい。自分の好きな蜜柑山が、前と何ら変わりない、という証になるから。 嬉しさを噛み締めていると、目的地へと着いた。 着くと同時に目をつむる。感動の再会を楽しくするためだ。 「1…2……3!!」 ゆっくりと目を開ける。 太陽の眩しさで少し視界がぼやけたが、だんだんと目が慣れて来た。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加