1人が本棚に入れています
本棚に追加
ガタガタの土の道をスキップをしながら登って行く。葉を茂らせた木々達のアーチの中を新たな発見を求めながら、広場へと向かっていく。
「今年も蝉で賑わってるなぁ」
それが、とてつもなく嬉しい。自分の好きな蜜柑山が、前と何ら変わりない、という証になるから。
嬉しさを噛み締めていると、目的地へと着いた。
着くと同時に目をつむる。感動の再会を楽しくするためだ。
「1…2……3!!」
ゆっくりと目を開ける。
太陽の眩しさで少し視界がぼやけたが、だんだんと目が慣れて来た。
最初のコメントを投稿しよう!