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男が現在の生活状況と女性の行き場と優しいお兄さん像とやらを総合して難しそうに考え込んでいると、横からひょこっと姿を現した女子が男の行動を見事に吹っ飛ばした。
「えー、だって二人よりも三人の方が絶対楽しいもんっ」
ふくれっ面でむー、と男を見つめる女子。
その愛らしい仕草に男の心にレーザー着弾。う、かわいい…。
「…仕方ない、まぁ妻の言った通りだ。上がれ」
女子のかわいさに完敗した男は、お鶴と申し上げる女性の居候を許可した。
「左様でございますか、本当に心より感謝のお言葉を申し上げ致します、ありがとうございます」
そんなこんなで、お鶴は夫妻の家で生活を共にするようになった。
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