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お鶴の居候に正式な許可が下り、夫妻+αが明日に備え眠りに就こうとした。
するとお鶴は
「…誠に申し訳ございませんが、私は別室の臥所で寝付かせてもらってもよろしいでしょうか?」
と、そんなことを言った。
「ふむ、まぁ若い女子が妻が居るとは言えむっさい男と同じ部屋で寝るというのも社会的に問題ありであろうし、其の望みとあらば俺に決定権は皆無。好きに…」
「えー、一緒に寝ようよー」
「っておい!」
男の話の途中で、女子が割り入ってそんな爆弾発言を繰り出した。
「な、何を言っておるのだ我が最愛の妻よ!」
「あ、あの、ご迷惑をおかけしてしまいますし、私は…」
「皆で寝たほうのが、絶対楽しいよー」
不満そうな顔をするも、これだけはさすがにいただけない。
お鶴本人も理由はどうあれ何やら納得の行かなそうな物言いをしていた。
…む?
ふと女子から視線を外すと、お鶴の考え込むような仕草が目に留まった。
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