鶴の恩返し

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やがて夕食を食べ終えた夫婦は、一息ついていた。 「ねーねー、どうだった?おいしかった?」 「うむ、満点だ」 「ホント!?えへへ、やったぁ♪」 他愛もない会話で囲炉裏を囲み談笑の時を楽しむ二人。その場の空気は、二人の心を表すかのように暖かく和やかだった。 「ではそろそろ時間も時間だ。早く寝なければ明日の早朝会議で部長に怒られてしまう」 「そうだね、そろそろ寝よっか♪」 そんなやりとりをして二人が終身モードに突入したときだった。 トントン。 玄関の方から響いてきたそんな音。 「おや?誰だろうかこんな時間に…」 最初はこのまま無視してやろうかと思ったが、それでは俺の優しいお兄さん像が崩れてしまう。 そんなことを考えながら、不審に思いながらも玄関の戸を厳戒戦闘体勢そっと開けた。
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