ある夏の日

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ある夏の日

 俺は、人間社会で言うとこの"カワイークロネコ"だそうだ。  去年の春に抱き抱えられて、現在の家に来た。  何やら、この"アサミ"と呼ばれている人間の女の子は、自分の事を"コマル"と呼ぶ。  名前を付けるって感覚は猫の世界には無い。  どちらかと言うと、あだ名みたいな感じで各々を区別しているのだ。  ちなみに、隣の家に居る、やたら元気な白黒のブチ猫の事を俺は"調子モノ"と位置付けている。  真向かいの家、二階の出窓に現れる真っ白な長い毛のメス猫は"高飛車"。  後、よく近所で見る二匹のトラ柄の野良猫は小さい方が"チンピラ"大きい方が"ボス"とゆう具合だ。  アサミは今朝も口を開けて寝ている。  "夏休み"とゆう時期らしいが…。image=178352802.jpg
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