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アサミの家族は俺と共に"クルマ"の体内に入っていった。
俺の瞳孔は…たぶん開きっぱなしだろう。
驚いた事に、なんと俺が入れられている箱と同じような、もう一つの箱の中に"高飛車"の姿があったのだ。
かすかに"高飛車"の香りがした。
出窓から出た事の無い"高飛車"の初めての香りに、俺は不思議な感覚を覚えた。
が…それも一瞬だった。
"クルマ"が荒い呼吸を刻み始めたのだ。
俺は現実に戻された。
再び"調子モノ"の最後を思い出した。
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