事件

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 あの"クルマ"の中に居ながら、アサミ達は会話をしていた。  かすかに覗いて見れるアサミの顔には、恐怖感が全く無かった。  "人間">"クルマ"とゆう図式が頭に浮かんだ。  さすがの"クルマ"も人間には刃向かえないのか?  数時間後…"クルマ"の呼吸が止まった時、アサミが何か言って箱ごと俺を抱えて外へ出た。  なんと…外には、数えきれない程の"クルマ"達が並んでいた。  あの臭い息を撒き散らす"クルマ"が…凄まじい数…全く、人間達の考えは解らない。  その後も何度か同じような光景を目にし…空が薄暗くなり始めた頃に、ある場所に着いた。  その場所は"家"には違いないのだが…俺の知っている匂いが一切しない、別の"家"だった。
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