新たな世界

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 "家"の中は、以前居た家と似ていた。  懐かしい匂いの物が、あちこちにあった。  アサミの父親が作ってくれた俺専用のドアは…無かった。  好奇心に任せ、俺はガラス戸の隙間を潜り抜けた。  家の外は…見た事も無い世界が広がっていた。  とりあえず…なるべく家から離れないように歩く事にした。  俺は凄い発見をしてしまった。  あの"えあこん"に似た奴に尻尾があったのだ。  何故…壁から尻尾だけ出しているのだろうかと思い、ふと…尻尾の先を見て愕然とした。  そこには"えあこん"と似た感じの奴が地面に、うずくまっていた。  しかも…そいつは、とても熱い息を吐いていたのだった。  俺は"えあこん"の、見てはイケナイ真の姿を見てしまったような気がした。
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