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昔は、各家庭に車があったらしいが…一般人はガソリンを購入出来ない今となっては…それに…
家から一歩も"外"に出なくても、街中に張り巡らせた地下道の"スピードウェイ"に乗って歩けば、どこでも行ける。
全く…便利な時代だ。
俺が"スピードウェイ"に乗って、学校に向かって歩いていると…後ろから覆い被さってくる奴がいた。
俺が一番苦手なクラスメートの"小淵沢晃"だった。
能天気というか…調子者というか…
晃:「俊弥ぁ、俺と同じ部屋らしいぜぇ~っ!」
俊弥:(悪夢だ……!)
晃:「なっ…俊弥ぁ…お前~涼子の事、どう思う?」
クラスメートの"生田涼子"は、成績も良く美人だ。ただ少しだけ…他人を見下した様な冷たい感じがする。"高飛車"って雰囲気があるのだ。
俺は、この調子者の晃が"生田涼子"の事を好きらしい事は知っていた。
晃:「なぁ~っ、どう思うよ~っ?」
俊弥:「別に…好きなら、告っちゃえよ。」
晃:「ばっ!ば…何言ってんだよっ!そんなんじゃねぇ~ってば!」
俺は晃の、あまりの慌て振りに可笑しくなった。
意外に純なんだ…![image=180331997.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/180331997.jpg?width=800&format=jpg)
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