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ユウタ「なぁにすんだぁ!?」
とっさに起き上がったが誰もいない。
ユウタ「…?」
ナナ「ニャア…」
はっとして下を見るとナナが見上げていた。
ユウタ「ん?どした?ナナ。」
自分の右頬を撫でながらしゃがむ。
ナナ(ナナって私の事!?まぁ、別にいいんだけど…
果てしなくセンスないなぁ…)
とりあえず、じっと見つめてみる。
…
ピキーン!
ナナとユウタの間に電波が走り抜け、ユウタは何かを感じ取った!
ユウタ「…………トイレか?」
ナナ(そうs…って…
…ちっっがぁーう!!
全然、感じ取って無いじゃん!!)
起き上がっていた頭を毛布に落とすナナ。
ユウタ「ちがうのか…?お風呂?ちがうな。
ん~、ならエサか?
一応、準備しておくか。」
ガサガサとスーパーの袋から紙皿と缶詰を取り出す。
『ぱっかん♪』
その音と共にナナの目は爛々と輝いていく。
毛布の上まで皿を持っていくと軽く体を起こしモグモグ食べるナナ。
ユウタ「やっぱり、最初に思った通りエサだったか♪」
自信満々に言うユウタ。
ナナ「にゃにゃにゃ!」
(あんた、絶対思ってなかったでしょ!?)
ユウタ「ご、ごめん…」
人間につっこみを入れるナナ。
猫につっこみを入れられるユウタ。(そして、謝る)
こうして、奇跡の漫才ユニットが誕生!!
ユウタ&ナナ
「しねぇよ!」
「にゃぁ!」(しないよ!)
しかし息はピッタリだ。
馬鹿馬鹿しくも夜は更けていく…
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