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ユウタ「焦らしたようにおもわれたんかなぁ…?」
誰に言うでもなく歩きながら呟いた。
多少の罪悪感を抱きつつも、とにかく今は自分も腹ごしらえしたかった。
店の前のベンチでフライ弁当を開けてモソモソといただく。
ユウタ「う~ん…冷たくて美味しくないや(笑)」
今日は天気が良く、冷たい風の中でお日様の温もりが優しくユウタを包んでくれた。
箸が止まり、タレ目になっているユウタ。
縁側で茶をすする老人の様になっていた。
…………。
ユウタ「……ハッ!!」
ユウタ「いかん。本来の目的を忘れる所だった…(汗)」
ヘルメットを装着してから気が付いた。
愛車はすでに、ドルドルと暖気してある。
エンジンを切り、再び店内へ向かうユウタ。
お腹一杯で満足してしまう所だった。
トイレセット、固形のエサ(カリカリ)1kg、缶詰10個、エサと水入れを買うことにした。
占めて、8400円…
ユウタ「って、高っ!!」
トイレセットの4000円ってなんですか!?
確かに容器から砂、ペーパーets …選り取り見取りですけど…
ユウタ「とほほ…しかしナナの為にも頑張って働かなければ…」
涙を振り切って、ユウタは決心した!
唯一、後悔したのは…
豪華なフライ弁当なんかじゃなくてカップラーメンにしたかった事だった。
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