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夜になり、ユウタがナナを探しに行こうかと思っていた頃…
ナナ「…ヤバぃかなぁ…?」
しっかり道に迷っているナナ。
いや、道は知っている所なのだがアイツの家が分らなくなっていた。
ナナ(しょうがない…いつもの公園にでも行くかな?……?)
ふと、少し不思議に思うナナ。
何故あの人間を想ってこんなに探しているのか?
今までに感じたことの無い感情が心の奥から沸いてくる…
ナナ(…まぁ、便利だしね?エサにも困らなくていいし…)
何かから目を逸らすように目を瞑り、苦笑し、言い訳をする。
そんな事をしている間に公園に着き入口を見ると、そこにはユウタが立っていた。
ユウタ「…!?ナナ~!」
走らずに早めに歩くユウタ。
走るとナナがビックリすると思った。
近くまで行ってもナナは逃げる事は無かった。
ゆっくり手を差し伸べるとナナは擦り寄ってきた。
ユウタ「…よかったぁ。さぁ帰ろうな?」
ナナ「…にゃぁ」(…しょうがないから連いてってあげるわょ。)
…ゴロゴロ唸りながら言うナナは確実に間違いなく確定的にツンデレだった。
ナナを抱き寄せ、家に向かうユウタ。
ユウタ「ナナ?外に出ても、ちゃんと帰ってこれるように道を覚えるんだぞ?」
ナナ「…にゃ。」(あんたより道には詳しいわよ。)
家に着きユウタは早速、缶詰を開けて容器に取り出す。
カフカフと食べるナナに話しかけるユウタ。
ユウタ「これがナナの食器で、あっちがトイレだからな?覚えてくれよ?」
ユウタを無視して食べ続ける。
それを見守るユウタ。
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