出会い

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この人間は見ているだけの様だ。 とにかく、食べれる時に食べよう。 食料を探すのは面倒だしね。 !? いきなり頭を捕まれそうになった! ネコ(触らないでよっ!!!) 私は飛び退き、毛を逆立て「フカカカカカッ!」と怒りを露にした。 人間はビックリしたような顔をした後に「ごめんごめん。」と謝った。 …危険だ。 そう思った私は走って逃げた。 それから、その人間はたまに土日に公園に来ては弁当の残りを私の近くに置いてく。 警戒しながらも誘惑に負けて食べていたが人間は私に触ろうとはしなくなった。 私も、その内安心して食べるようになってしまった。 それどころか、その人間を見つけると私から近づいていく。 何故だろう? いつからか、この人間に触れられても嫌じゃなくなった… 食べ物をくれるからなのか? 時には、人間に抱き上げられて顔をなでられた。 私はその、妙に心地よい気持ちにグルグル唸ってしまう。 持ってくる物にも変化があった。 まずは紙の皿を用意して、 『…パッカン♪』 と、小気味のいい音をさせて中身を出す。 ヤバいくらい美味しかった… たまに来るそいつ(エサ)を楽しみにするようになって私は土日に公園に行くのが日課になった。
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