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(暖かいなぁ~…
フカフカするし…キモチいい~…
そういえば…………………お腹すいた…)
ゆっくり目を開けると、下には毛布が敷いてある。
周りには、見慣れない部屋で木目調の棚が多い…
薄暗いのは、どうやら夜になっている様だ。
視線を落とすと、ニヤニヤした人間が眠っている。
ナナ(…うん?…どうやらこの人間に捕まったようね…)
視界はぼやけていたが、不思議と落ち着いていた。
いや、ただ体力が戻ってないから動けないだけかな?
ナナ(あ、この人はいつもエサをくれる…そういえば、なんか他にオジサンもいたかな?)
病院で一時起きた事を思い出していた。
ナナ(あぁ…私の言葉は分からないからこういう状況になったのね…)
ナナは今、自分の置かれた状況をすぐに理解した。
ナナ(『私に構うな』って言ったのに…こうなったらあいつに飼われてるフリをして、隙を見て逃げるのが得策かな?…そろそろ、お腹もすいたし起してやろっと♪)
いつの間にか僕は寝てしまった様だ。
とっても幸せな夢を見ていた。
草原でナナと追いかけっこしているのだ。
遠くでナナの声が聞こえる…
「…ャ~…ニャ~…ニャー。」
バリッ!!
ユウタ「…ぃいったぁぁぁぁあ!!」
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