22人が本棚に入れています
本棚に追加
どうしよう…
胸が痛い…
はぁ。とため息をはく。
そして、とても悲しそうに二人に目線を移す。
二人とは…シェリルとアルトだ。
はぁ…ほんとお似合いだー…
二人ともかっこいいし、綺麗だし…
胸が痛い…苦しいよ…
目からは今にも涙が零れそうだ。
『ラーンカちゃん!!』
と後ろから抱きしめられる。
『うわぁ!!ミッミシェル君!!』
後ろを向くとニコニコしているミシェルの顔。
『びっびっくりしたぁー!!どうしたのミシェル君!』
『いやー。ランカちゃんが一人で入るからさ。脅かしてやろうかなって。』
ニコッと笑うミシェル。
ランカは頬をふくらませる。
『むー…ミシェル君の意地悪』
ぷぃと顔をそっぽむく。
『ごめんごめん。…ランカちゃん何かあった?』
肩がビクッっと揺れる、髪も一緒に
(なんかあったな…)
ランカの異変に気付き、ふと窓の外を見ると歌姫とアルト姫の姿。
(あー…なるほど…)
ミシェルは理解し、ランカを見ると髪も垂れ下がってまるで犬みたいだ。
『…アルトのこと?』
ランカは顔を真っ赤にする。
『えぇぇええ!!そっそんなんじゃ!!』
手をぶんぶん振り否定する。
そんな真っ赤な顔で言われてもなww
ミシェルはクスッと笑う。
『あっ!!ミシェル君笑った!!』
『あっ。ごめんごめん。可愛くてつい』
そう言うとまた、顔を赤くする。
あーあこんな言葉で照れちゃって可愛いなー。
アルトには勿体無い。
『ランカちゃんはさ…アルトのこと好き?』
また、意地悪をしてみる。
『えっと…アルト君は怒ると怖いけど優しいし、私を助けてくれるし…嫌いじゃないよ勿論!!』
ランカは微笑んだ。
…何だよ。
何でそんな顔するんだよ。
何で、そんなに悲しそうなんだよ。
『ランカちゃんはアルトが好きなんだね』
微笑むとまたまた顔を赤くする。
『だっだから!!あのその…』
しゅんとするランカ。
あっ;;意地悪しすぎたか;;と何か言おうとミシェルが喋ろうとする。
するとランカが口をひらく。
『シェリルさんとアルトを見てるとね…』
『…うん』
悲しそうな微笑みで語るランカ。
『お似合いだなぁーって思うの…だって二人ともかっこいいし綺麗だし…そんなことを考えると胸が痛くて苦しいんだ…』
最初のコメントを投稿しよう!