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そんなことを考えながら歩いていたら、いきなり「そうだ!」と叫んで背中を叩いてきた。結構痛い…
「どうせなら、お前の特技でそこら辺のネコの考え読み取って探せばすぐに見つかるんじゃね?」
「無理な話だね。読めるのは感情だけだってハルも知っているでしょうが」
僕が言うと、「そうだったっけ」と惚けている。
「そうだったんだよ。何度も言ってるけど喜怒哀楽とかの『感情』しか読めないんだから、どうせ悲しみとか寂しさくらいしか分からないよ」
「そうか、そうだったっけな。あぁ、それは残念だな」
ドヘタな演技のせいで残念そうに見えないが、残念がっている。ホントは全然残念じゃないくせに。
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