甘い夢

1/1
前へ
/20ページ
次へ

甘い夢

薄暗い部屋 小さな照明 映し出される艶っぽい影 髪に残る雫が伝い落ち あなたの頬を一緒に濡らす 鍵をかけたら二人の世界 何処にも邪魔するものなどない 直接の温もり 特別な温もり あなたじゃなきゃ信じられないね 髪が乾くまで いや朝がくるまで あたしに甘い夢を見させて 雑踏に紛れた街で見つけた 荒んだ心に光が射す 灯り消したら何も見えない 子供では知り得ない世界が 地位も名誉も 恥さえ捨てて忘れて あなたじゃなきゃ触らせないから 髪が乾く頃にこの肌は潤う 深い沼にはまって逃げれない 唇と一緒に重ねた想いだけ あたしに触れて あなたに触れたい もっと ずっと 直接の温もり 特別な温もり あなたじゃなきゃ信じられないね 髪が乾くまで いや朝がくるまで あたしに甘い夢を見させて うねりに鼓動と微熱を絡ませて   【H20.1.18.作】
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加