四六時中

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四六時中

帳と寂寞が二人を包んだら あたしを慰めてねdarling 特別な理由などは無いのだけれど 浮き世離れしたい日もある 誰にでもそんな瞬間があるだろう 激しく壊されたい時が 頭の中が空っぽになってきたら 体の中が軽くなってきたなら ブラックホールに吸い込まれる あなたに出会ってあたしはどうかしてしまったのだろう 四六時中そんなことばかりを望んでしまうだなんて 甘い甘い蜜を探し求めている 花弁に漂う蜜蜂 喉が渇いているんだ 呑み干したいんだ 逢えない幾つもの夜にも 想うと指先がひとりでに動くよ それは別の生き物みたい 頭の中に吐息を響かせて 体の中をいっぱいかき回して 背筋に電気が走る あなたに出会ってあたしはどうかしてしまったのだろう 破裂によく似た衝撃の音に胸が焼けるだなんて 帳と寂寞が二人を包んだら あたしを慰めてねdarling 一度味わって虜になった世界 あなたに出会ってあたしはどうかしてしまったのだろう 四六時中そんなことばかりを望んでしまうだなんて もう一度 もう一度 もう一度…… 【H22.4.2.作】
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