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城欄高校
1年C組
鳴村 美月
成績優秀品行方正
彼女はまた女子トイレの鏡面に
自らの醜さを呪うのである
「はぁー…なんで私こんな顔に生まれてきちゃったんだろ…」美月は恨めしげに鏡面の肖像を睨む
「また、言ってる」親友の華穂はけだるそうに応対する
「あんたね、そこらへんの普通の顔して普通にモテる女の子がその言葉を呟いても、可愛いげがあるってもんだけどね、あんたみたいな、目がくっきり二重で、睫毛バサバサで、うっすーい瞳の色して、肌も白人みたいな色してて、鼻もすーっとたかくて、唇なんて女の私でさえ奪いたくなるような綺麗な顔面してるやつが言うのはね。」
華穂が間を置く
「イヤミ」 「っていうのよ」
華穂が女子トイレをでていく
「あ!」 「待ってよ華穂!」
華穂の後をおい美月は勢いよくトイレをとびだした
転んだ
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