眠るねこ

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 僕は縁側で座って寝ていた。    隣であの猫も寝ていた。    夢は……忘れた。    でも、何かを言い掛けていた。    ……忘れた。        翌日、僕は帰り支度をし、お祖母ちゃんに別れを告げて、自宅へと帰っていった。    僕はあれからあの猫が起きているのを見ていない。    ずっと気持ち良さそうに寝ていて、起こすな、と言わんばかりの寝顔をしていた。
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