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ファミレスからの帰り道、いつもの道、いつもの変わり映えのない風景を尻目に真也は急ぐ。木の葉の散った並木道を抜け、カツカツと音を立てながらアスファルトを蹴る。帰れば¨アレ¨が待っている。そう考えるとと自然と駆け足気味になっていく。と、そこへ猫が飛び出してくる。
「とと!?」
「猫‐―」
すかさず回避!したのは良いものの続けて飛び出てきた何かに正面から当たりながら倒れた。
「ってて」
「ん……。」
痛っ!……。くない。
恐る恐る下を見れば見事に微かな膨らみをホールドしている手が1つ。慌てて立ち上がる真也。
「すすすすすみません!俺猫を避けようとして」
不思議そうに此方を見上げる彼女
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