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黒羽は焦っていた。途中まではィヤッホォゥ!!な一日だった(それも微妙だが)のに、気がついたら警察に追われるという人生に一回有るか無いかという貴重な体験(有るのも困るが…)をしていた。
黒羽
「――って何を呑気にしてるんだ!?俺は!!」
白菜
「煩い!!今死にたくなかったら黙って食べて!!」
実は今、白菜の家に来ていた。と言うか…連行?されていた。
黒羽
「白菜さん…拒否権は無しですか?」
白菜
「べ…別に嫌なら良いけど……。」
黒羽
「誰も嫌とは言ってないが……。」
短い会話の後、沈黙がながれた。
会話こそないが、二人が考えている事は同じことだった。
黒羽
(困ったな…ここで師匠が現れても面倒になる……。しかし、奴を捕まえないと……。)
白菜
(面倒ね……。本当にクロハネなら、アタシ一人じゃ捕まえられない……。)
前言撤回。若干違うようだ。
黒羽
「なあ、やつ…クロハネに心当たりがあるんだが……。」
白菜
「クロハネ…国際的に指名手配されている超A級の危険人物……。
そっち方面に詳しい人なら誰でも知ってるわよ?」
黒羽
「……。
奴は俺を狙って来る。
今日、日付が変わる迄に…。」
白菜
「確証は?」
黒羽
「99.88%奴が現れる。」
大した自信だな、と白菜は思った。まあ、手がかりがないよりはマシなのは確かだが……。
白菜
「まあ、良いわ。で、どうするの?ここに居ても良いけど……。」
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