逃避行?そんな易しいモンじゃねえ。

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???? 「宅配便で~す。鳩山さ~ん。生物ですよ~。」 ???? 「くだらん芝居は辞めろ。すぐに入るぞ。」 ガシャン!! ドアだったモノをこじ開けて、警察官らしき人物が二人、侵入してきた。 二人は、既に白菜がいない事を予想していたようだ。 警官B 「あ~あ、逃げられちまったか。まあ、良いけど。」 警官β 「奴等は裏口から逃げた。追いかけてみるか?」 警官B 「いや…別に良いだろう。」 二人が会話している時には、既に"奴等"は遠くに逃れていた。 裏道を通り、なるべく人に会わないように、ホームセンターに来ていたのだった。 黒羽 「てか何故ホームセンター!?」 白菜 「だってさ、このご時世、ホームセンターに行けば何でも手に入るじゃない。 クロハネを捕まえるなら、いくらあっても足りないくらいよ。」 確かにホームセンターはあからさまな武器以外なら大抵手に入る。 実際、ホームセンターで買えるものだけで爆弾程度なら簡単に作れる程だ。 まあ、それだけ物騒な世の中になっただけの話だ。 黒羽 「で、何を買うんだ? 確かに武器なら作れるが、奴には――」 白菜 「そう!!奴には武器の類いは一切効かない!!って言われてるわ。 でもそれっておかしくない? 人間なんだから、極端な能力を持っていても効かないわけはないの!! だから、片っ端から武器を使えば、どれか一つくらい効果あるわよ!」 ちなみに、能力とは個性の延長線に存在するもので、その人の生涯の裏返しだと言われている。 黒羽 「バカヤローーーー!!!! 街中で片っ端から武器を使う奴がいるかァ!!!! お前一応警察関係者だろ!?」 白菜 「う…うるさい!! てか何よ!その"一応警察関係者だろ?"って!! れっきとした警察関係者よ!!」 黒羽は思った。 どっちが特Aクラスの危険人物なんだろうか?と。
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