逃避行?そんな易しいモンじゃねえ。

5/6
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
~同時刻、同地点~ 警官∀ 「本当にここにいるのかなぁ……。クロハネ……。」 警官A 「間違いない。武器を得るなら、この街には此処しかないからな。」 警官∀ 「あ、ホントに白菜さんがいた!流石先輩~。」 警官A 「よし、確保に移るぞ。」 ~そしてその頃……~ 黒羽 「おい、白――」 白菜 「わかってるわ。警官でしょ?アタシを見くびらないでね。」 白菜は、こちらを向いて、さも自信ありげに語り始めた。 黒羽 「……金払えよ。万引きは駄目だろ?」 店員 「お客様……。」 白菜 「!?」 白菜は両手いっぱいのパンを抱えて走ろうとしている所だった。 黒羽 「全部で三万円…だろ? 俺が払うよ。」 店員 「お…お買い上げ…ありがとう?ございました。」 警官A 「あっちだ!!」 警官∀ 「こら~!動くな~!」 白菜 「……。」 黒羽 「お~い、逃げるぞ~。 あ、お釣りは"あの"警官に渡しておいてください。」 ダダダダダ 店員 「はい…? あ、お客様からお釣りを預かっております。」 警官∀ 「あ、どうも……。」 警官A 「おい、逃げられたぞ。」 警官∀ 「あ……。」 店員 「……。」 警官A 「……。」
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!