不幸な一日

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と、まぁ、ここまでが今日一日の記憶だ。 そして、裏路地(いつ入ったか覚えてないが)で倒れていた俺は、目の前に(たぶん)見知らぬ女性が上にのっていることにきがついた。 端から見たら凄く羨ましい事になっているんだろうが…自分でやってみると、存外そうでもないようだ。 (うわぁ……) 大急ぎで記憶を遡るが、どうして、"押し倒されて"いるのか、サッパリわからなかった。 回りを見渡すも、目撃者らしき人物は見当たらない。 嬉しさ半分悲しさ半分、といった所か。 起こさないように女性……よく見ると少女と言っても差し支えないが……を退けると、落ち着いて考え始めた。 が 全く何がなんだかわからない。 もしかして、神様からの誕生日プレゼント?とか考えたが、仮に神様が優しいと仮定しても他所から少女を連れてくるわけがない。 法律にも引っかかるし、人間としても駄目だ。 そして、一つの案が浮かんだ。 あまり確実ではないが、少女に話を聞けば何か分かるのでは?という考えに至ったのだ。 黒羽 「しかたない、起こしてみるか……。」
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