序章 大国崩壊

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2005年3月25日 「か、各地でテロ事件発生!各都市が壊滅的打撃を受けました!」 「ニューヨークはすでにかなりの死傷者が出ています!」 「何っ!?西海岸への退避を急がせろ!」 「混乱とテロで思うようにいっていません!」 ホワイトハウスには大量の報告が入ってくる。 情報によると、東海岸はすでに敵組織の攻撃で壊滅、占領された。   「大統領もヘリで退避を!ここもじきにやられます!」 「手配は済んでいるのか?」 「はい、すでに」 「わかった。諸君らへ言っておくことがある。」 「自由の国アメリカは今日、自由を奪われた。だが我々は必ず祖国へ戻る!これからは厳しい戦いになるが、国を奴らから取り戻せ!」 「はっ!!」 その後脱出準備を終えた大統領と側近達がヘリに乗り込む。 すぐに離陸、西海岸へ針路をとる。   そしてしばらく飛行すると市街地が見えてくる。 黒煙が各地からあがっていた。 寄港していた大西洋艦隊はちょうど沖に居たため、なんとか敵に奪われずにすんでいた。 艦隊へ針路をとり飛行する。とりあえず一応は無事が確保できそうだった。             テロ発生から9日後の4月3日、アメリカ合衆国は崩壊した。
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