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「あいつはいつも笑っていた。バスケを幸せそうにしていたよな…」 「俺様がガードで、あいつがフォワード、そしてお前がセンターでな…」 「お前はミドルシュートとパス、俺はリバウンドとブロック、そしてあいつは一対一が得意だったからな。みんな自分とは違う長所を持っていたから、力を合わせれば勝てない相手はいなかった。」 哲平さんと公太はしみじみと話している。昔のことのようだ。 「俺様たち三人は推薦を断り、バスケでは無名に近い白光中学校に入った。推薦を断ったのはあいつの一言に乗せられたせいだな…」 「ははは!そうだったな…『中学バスケに革命を起こそうぜ!』って言ったな。あいつは…信じられないバカだったからな…」 「ああ…だがそのバカに俺たちは乗せられたんだよな…。あいつは常に輝いていた。白光中学に入ってから俺たち三人はすぐにレギュラーになり、特にあいつは期待されていた。」 「そうだな。あいつはいつでも奇跡を起こしてくれたからな。練習試合でもどんな時でも諦めず、ただ真っ直ぐにバスケをしていた。そんなあいつが羨ましいかった」 「あいつの一年生大会前に言った言葉覚えてるか?」 「ああ…『俺たちで白光中学を日本一にしよう!』だったな。」 「でも、俺はそれは叶うと思った。俺たち三人揃えば不可能はないって思っていた。」 「あいつは無理な事を口にしたことないからな。俺もそう思っていた。」 なんかめっちゃシリアスな話。しかも…思っていた?なんで過去形? 「…あいつが死ぬ前まではな。」
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