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「一年生大会に向かう途中に交通事故にあったんだよな。あいつ、笑いながら家から出たらしい。大好きなバスケの試合があるから。」 「あいつはいつも全力だった。バスケを本当に好きだったよな…。まだ俺は今だにあいつが死んだとは思えないんだ。『バスケしようぜ!』って言いながら現れそうなんだ…」 「そうだな…。でもあいつはもう帰ってくることはない。それは変わらない真実だ…受け入れるしかない」 「あいつのためにも…白光中学校を日本一にしないといけないな」 「天国にも届くように…俺様たちの奇跡の物語を作ろうぜ!!それが俺様たち3人の夢だ!!!」 なるほど…哲平さんの言っていた夢は亡き人との約束か…。 哲平さんも意外と辛い過去を背負っているのか…。仲間を失うことは死ぬほど辛いと俺は思う。 あれ?視界から哲平さんがいなくなった。公太さんは苦笑いしてるけど…。どこに… 「ごーうくん。みーさきちゃん。な~にしてるのかな?」 哲平さんがいつの間にか後ろにいた。どんな身体能力してるんだよ。しかも笑ってるけど…マジ怖い。助かる方法は一つしかない! 「えっと…美咲ちゃんとイチャイチャ?」 「ふぅ~ん。俺様は盗み聞きしてるかと思ったよ~」 「なにを言ってるんですか?違いますよ~。ねぇ!美咲ちゃん!!!」 しかし…美咲ちゃんはえへへ~とか言いながら顔を真っ赤にしながら恥ずかしがってる。 「正直にいえば許してあげたのにな~嘘つきにはお仕置きだ」 哲平さんのゲンコツを喰らった。…マジ普通に痛いんですけど…泣いていいですか? 「あとは…」 そう言うと哲平さんは俺たちのさらに後ろに移動し、誰かにゲンコツを喰らわせている。 直樹に鳴、進に大樹に翔が頭を抑えてるのがみえた…。言い訳する前にゲンコツ喰らってるよ…ドンマイ!!!
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