入学

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剛はゆっくりとドリブルをつきはじめた。 直樹はバスケこそ初心者だが、スポーツ神経は抜群、身長は高くてイケメンである。 もう一度言うけどイケメン!! そのイケメンこと直樹がしっかりと腰をおろし、真剣に剛にディフェンスしている。 身長差から考え、体育館にいる全員が直樹が勝つだろうと思った。しかし、剛を知る哲平だけが違った。 剛はフェイントをかけて右に抜きにかかった。 直樹はしっかりと付いていき、カットをしようとした。 すると、剛は鋭いバックロールターンで直樹を抜いた。 「えっ?」 直樹だけでなく周りにいた人が何が起きたかわからなかった。 剛はそのままスピードを落とさず2人目、3人目をバックチェンジで抜いた。 そして残りはゴール下にいる170センチぐらいの大男だった。 剛はそのまま突っ込み、大男を空中でかわし、シュートを決めた。 その瞬間、歓声が上がった。誰もがウソだろって顔をしている。 剛は気にせず、相手のボールをカットした。
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