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「お母さん!私、剛くんの所に行ってくる!」
「はいはい~。頑張ってね~。」
美咲は門ちゃんにそう言い、剛の後を追って走っていった。
「青春ね~でも任せたわよ…美咲」
門ちゃんが誰にも聞こえない声で一人で呟いた。
「直樹!お前も頭を冷やしてろ!!」
哲平が強く直樹に言った。
「いや、俺は大丈夫です。」
「ダメだ!お前は休め!!!」
「いや、俺…」
「休め」
「い…」
「休め」
「…はい」
直樹は哲平の威圧に負けた。
「休むなら…体育館の外の水飲み場が涼しいと思うぜ」
「はい…わかりました」
直樹はトボトボと体育館を出ていった。
「なぁー哲平。なんで水飲み場の事言ったのか?」
「あぁ。多分…剛がいるから」
「お前…どんな能力持ってんだよ」
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