ごめんなさい。

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ごめんなさい。

泣きながら立ち尽くす俺、周りが慌ただしい… 看護師が来たのは体温や脈を測定しにきたわけではないようだ… ナースステーションにも表示されているお袋の呼吸や心拍数が、その時が迫っているのを報せたのだろう。 そこに兄貴が来た。 『母さんは?』 汗まみれで、息を切らせている。肥満体だからなのもあるが、兄貴もよほど急いで来たみたいだ。 『タケちゃん、カズちゃんはね…』 おばちゃんが状況や経緯を兄貴に告げる。 兄貴は泣き出した…
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