4958人が本棚に入れています
本棚に追加
おばちゃん達になだめられ、ベッドの横に座りお袋の手を握る。
学生の頃、俺が暴走族に入り、夜中に帰ってこない日はいつも朝まで起きて待ってた。
暴走中に事故を起こし、病院に運ばれ二日間意識不明になった時も、お袋は眠らずに俺が目覚めるまでベッドの横で起きていた。
俺がそれを知ったのはずっとずっと後になってからだ…
暴走から帰ってお袋を見ると俺はいつも
『ババァ、朝から何か文句あるんか!うぜぇ!』と言っていた。
意識不明から目覚めた時も
『俺が死んだほうが良かったろ!悪いな生きのびて。』と悪態をついた…
就職が決まった時、酒に酔ったクソ親父が俺にお袋が俺を待ってた事を話した。
恥ずかしかったし、凄く悪い気になった。でも…どうやって気持ちを返せばいいかわからなかった。
最初のコメントを投稿しよう!